2008ジョギングフェスティバル in さざ 参戦記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
冒頭にも書いたように長崎県を訪れるのは26年ぶり3回目。印象としては、もうそんなに経ってしまったのかという感じがする。 マラソンでは福岡国際マラソン8福岡県)や別府大分毎日マラソン(大分県)、トライアスロンでは天草国際トライアスロン(熊本県)に何度か出場している関係で、九州にはほぼ毎年のように訪れている。 が、しかしである。長崎は、自分の中にはあまりメジャーな大会がないせいか、ご無沙汰してしまったようだ。妻からは「私も長崎県って行ったこと無いなあ・・・。」といわれた。一度、「ハウステンボスにでも行こうか」という案もあったが、どういう訳か水に流れてしまった・・・。 今回は、長崎県でも比較的中北部に位置する北松浦郡佐々町(さざちょう)というところでの大会だ。 遠征で、気をつけるポイントの一つに、交通のアクセスのいいことがある。今回訪れた佐々町は、佐世保から第3セクターの松浦鉄道で約40分。大会会場も松浦鉄道の佐々駅から徒歩10分程度なのでアクセスはいい。おまけに名古屋から佐世保までは、今回のために使ってくれとばかりに夜行バスが出ている。10kmレースならまあいいか・・・。 ということで今回も、夜行バスの往復による0泊2日の遠征に出かけました。
遠来賞
駅に降り立っても、歓迎の看板すら見あたらない。人もほとんど歩いていない。 あらかじめインターネットで会場の場所を調べておいたのでそちらの方へ歩いていく。しばらくすると、駐車場の整理をしている人を発見。どうもこの大会の参加者のほとんどが車を利用してきているようだ。(帰りの列車も、大会の参加者と思われる人は5人ほどしか乗っていなかった) 町民体育館の受付へ行ってナンバーカードをもらおうとハガキを差し出す。すると係員が、封筒の付箋を見て「名古屋市からの加藤さんですね。お手数ですがこちらへ来ていただけますか」という。「もしや?」という期待。 受付の町民体育館に隣接する、佐々中学校のグランドへ連れていかれる。ここは開会式やゴールの場所でもある。しばらくすると、紳士的な雰囲気の人が現れた。「教育長の○○です。このたびは名古屋からわざわざお越しくださいましてありがとうございました。大会側としても遠くからはるばる来ていただいたということで、ほんの気持ちですが佐々町のお酒をプレゼントさせていただきます」という。 以前、岩手県に訪れたときに「ここまで来たら名古屋より遠い人はいないだろう・・・」と思いきや、兵庫県から参加という人に遠来賞を取られてしまった。今回は、「名古屋ごときで遠来賞?」と思うもの、ありがたく受け取らせていただく。大会要項にも「遠来賞」の「え」の字も書いていなかっただけに幸先がいいなと感じてしまった。(後から思うとこれで運を使い果たしてしまったかもしれなかった) ゲストランナーの一人に地元出身の藤永佳子(資生堂)
今回のゲストランナーは、藤永佳子(資生堂)、宮崎真由美(十八銀行)、安東祐里(十八銀行)、田坂和彦(ENEOS)の4人。このうち一番メジャーなのが藤永佳子。地元佐々中学校出身で、高校は長崎の陸上競技の伝統校・長崎県立諫早高校へ。高校時代は、高校生でありながら世界選手権の代表になるほどの実力で非常に騒がれた選手だ。その後、筑波大学→資生堂と所属している。高校生時代の注目度に比べ、社会人になってからの成績は大人しいという感じ。(少々物足りないなあと思うのは私だけ?) 調べて見たところ、先月の東京マラソンで日本人トップになり、今年の北京オリンピックのマラソンに日本代表の補欠に選ばれた藤原新(JR東日本)も、同じ諫早高校の出身でした。 また、地元長崎県の企業である十八銀行・女子陸上部からは二人がゲスト。 今回の名古屋国際女子マラソンで15位となった林明祐美(2時間34分09秒。ベストは2時間29分59秒)や1月の大阪国際女子マラソンで初マラソンながら5位に入った扇まどか(2時間26分55秒)は、十八銀行の主力選手。今回のゲストの二人も、将来の十八銀行を背負って立つ選手になってくれるであろう。 その十八銀行ですが、調べてみると現部員9人のうち5人が長崎県出身。また2人が福岡県出身と採用も非常に地元重視。地元に根ざす企業として頼もしい限りだと思います。これからは活動にちょっと注目! レースは・・・。 小学生、中学生などの部門は佐々中学校のプール脇をスタートとするが、高校・一般の10kmは佐々町民体育館前の国道204号線をスタート場所とする。スタートしてから150mほどは、この街の主要幹線道を走るため、スタートの直前まで交通規制はしていない。
先程説明したように、スタートして約150mほど国道を走るが、すぐに右斜め方向の脇道に入る。コースマップからもわかるように、この道路は松浦鉄道とほぼ並行して走っている。コースマップに高低差の書かれた地図が載っていなかったが、鉄道と並行して走っているので概ね平坦であろうと推測する。 スタート直後に集団で飛び出したのは、黒と黄色のユニフォームの西海学園の高校生。調べたところ高校駅伝では長崎県代表校ではないが、インターハイに出場する選手もちらほらいるようだ。 さて、こちらは久しぶりの10kmロードレース。ペース感覚が今ひとつわからないままスタートを切ってしまった。おまけに風邪をひいているので、ペース感覚が非常に狂っているような気がする。
4kmあたりで後方からピンク色のナンバーカードの選手に抜かれる(ピンク色とは40歳代の選手)。やや小柄ながらも足の動きはいい感じだ。少人数の大会でもきちっと走る選手はいるものだと感心する。 こちらのペースが落ちているせいか、向こうの選手のペースが速くなったのか(間違いなく前者!)、ちょっとペースが違いすぎるのでついて行くのはあきらめる。ちょうどペースの合いそうな高校生らと頑張って走る。ややきつめの坂を越えると折り返し点だった。 折り返しを過ぎてしばらくすると5kmの表示。17分27秒で通過。ガクッ! 折り返し点気がついたのであるが、後方20mくらいにさらにピンクのナンバーカードの選手発見!この選手に抜かれるのは何としても阻止しないといけない。 ところが、こちらのペースが落ちているせいか6kmくらいで追いつかれる。一旦前に出られるが、何とか抜きかえす。復路は、往路をそのまま戻ってくるので全体的にやや下り基調。7km、8kmとほぼ併走しながら残り1kmで前に出てペースを上げる。少しずつ離れていく感じがする。
長崎県は踏破したものの、年代別第3位で制覇ならず。またいずれかリターンマッチをしなければならことになった。残念! ただし、着順で下一桁が「3」および「7」の選手はラッキー賞でタオルがもらえるということで、ありがたくちょうだいした。ちょっと複雑な気分・・・。 佐世保バーガー(その1) 昼過ぎに松浦鉄道で佐世保に戻る。 佐世保といえば、海上自衛隊の基地、長崎県ということもあり教会も多いが、食べ物でいえば「佐世保バーガー」が圧倒的に有名だ。
また、このアーケードの界隈には、佐世保バーガーの店屋が多く建ち並んでいる。今回佐世保バーガーの店屋を最低2軒ほど立ち寄って、佐世保バーガーを味わうために、佐々町には申し訳ないが昼食をぐっと我慢して佐世保に戻ってきたのでした。(佐世保バーガーショップのマップはこちら) ところが・・・である。 佐世保中央駅から一番近い「ブルースカイ」というショップは、閉店中(開店前か潰れたかは不明)。次に行った「ビッグマン」は満員。とても並んで買う気がしない。その次の「ホテル咲き都」もブルースカイ同様閉店中。佐世保駅にほどなく近い「ラッキーズ京町店」も満員。 閉店か満員かの両極端でうんざりして、「まあ佐世保駅界隈で食事でもしようか」と思ったところ、佐世保駅にも適当な食事どころが無く、再びアーケード方面に向かい歩いていったところにラーメン屋があった。いい加減に腹が空いていたのでラーメン屋に入ったが、このラーメン屋のチャーシューはうまかった。残念ながら名前は忘れたが、このラーメンのおかげで佐世保バーガーはどうでもよくなった。 佐世保市内で名古屋国際女子マラソン観戦 長崎まで遠征はしているものの、今日は男女併せて北京オリンピックへのマラソン代表の最終選考会が地元名古屋で行われている日だ。はるばる長崎まで来ても、選考会は最期まで見届けなければならない。再びアーケード街に戻って、ベスト電器のテレビ売り場に陣取る。 途中からの観戦であったが、妻からのメールで高橋尚子が早々に先頭から離脱している連絡を受ける。何かトラブルがあったの? 30kmを過ぎて先頭は天満屋の中村友梨香。ハーフマラソンの実績はあるもののマラソンは初挑戦。新聞でも一番最後に、「面白い」と評されるダークホースだ。ベテラン揃いの名古屋国際女子マラソンで、若い選手が出てきたのはよかった。足取りから見て、「最後までいけそうだな」と感じたが、終わってみればどんどん後続を離していく圧勝だった。間違いなく選考されるだろうと感じる。 同時に、高橋尚子も事実上、引導を渡されたと行ってもいいだろう。期待はしていたものの、疲労回復の遅れ、故障のしやすさなどいろんな意味でさすがの高橋尚子も年齢には勝てなかったといっていいだろう。 ところで今回優勝した「中村友梨香」の名前に気づかれましたか?カタカナで書けば中村「ユリカ」ですぞ! 名古屋で「ユリカ」といえば、名古屋市交通局の発行している地下鉄やバスのプリペイドカードの愛称そのもの!今回の名古屋国際女子マラソンの優勝で、イメージキャラクターに採用してもいいと思ったのは私だけでしょうか? 佐世保バーガー(その2) さて、女子マラソンの観戦も終わり、再びアーケード街から佐世保駅へ戻ってくる途中、先程のハンバーガーショップ「ラッキーズ京町店」の前を通ると、立ち並んでいた客がいなくなっていた。やはり混んでいたのは昼食時のせいだったようだ。 先程空腹に耐えられず、ついラーメンを食べてしまったので、ハンバーガーを2軒以上廻るのはあきらめてここで食べることにする。 この店で一番目立っていたのが「ステーキバーガー」。和牛を使っているというのがウリのようだ。値段も550円と書いてある。これならと思い注文する。すると「990円で〜す」と女の子。私「???」。 どうやら私が最初に見たのは、スモールサイズの価格で、レギュラーサイズのものは990円!う〜ん、この値段なら焼き肉食べるぞ〜!でも肉はうまかったです。
武雄市は佐賀のがばいばあちゃんのロケ地
ちなみに私の仲人の、大学時代の恩師の出身地でもある(現在は広島県呉市在住)。 武雄市に来たのも夕方で、時間もなかったので武雄温泉にだけ入ることとする。 武雄温泉の歴史は古い。開湯は今から1200年前友1300年前ともいわれている。 伝説によると神功皇后が凱旋の途、太刀の柄で岩を一突きしたところ、たちどころに湯が湧き出たと言われている。 また、豊臣秀吉は朝鮮出兵の際に、負傷兵士の湯治場として利用したともいわれており、江戸時代は街道の宿場町としても栄え、幕末には長崎を往来した文人らが盛んにこの湯を訪れたという。 著名な人物を挙げると、佐賀藩城主の鍋島氏、江戸時代初期には伊達政宗、宮本武蔵が、また幕末にはシーボルト、吉田松陰らが入湯したといわれる歴史ある温泉だ。ならば、一度は入らねばと思う。 温泉街はJR武雄温泉駅から徒歩で約10分ほどのところ。 今回、わざわざ武雄温泉まで来たのも、佐世保近辺で公共交通機関で行ける範囲で適当な温泉が見つからなかったこともある。 さて、私のような一見さんには共同浴場がいい。 共同浴場は、調べたところ元湯、蓬莱湯、鷺乃湯のほか、家族風呂という貸し切りのものもある。レトロな風呂ということであれば、元湯であろう。こちらは大人300円。いわゆる街の銭湯の価格だ。 今回私が選んだのは、鷺乃湯。露天風呂があるということで少々高い600円。とはいうもののスーパー銭湯並みの価格で、まあ良心的だろう。 とても疲れていたので、湯船につかると非常に気持ちがいい。泉質もなめらかでとてもよかった。本当なら、街を散策などして楽しみ、最後に温泉につかりたかった。ポカポカして、風呂から上がって、休憩室で1時間ほど眠ってしまった。 残念ながら今回は相手も強く、長崎県制覇はならなかった。佐賀県もいずれ制覇するために来なければならない。全国には、年をとっても強い人がいることをあらためて感じた。 こうして、0泊2日の慌ただしい旅行は終わりを告げようとしていた。
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